Lektion1 アルファベット


まずはドイツ語のアルファベットについてですね。

1.基本の「き」の字のアルファベート

アルファベットはドイツ語ではアルファベートといいます。
日本では英語に馴染みのある人がほとんどでしょうから、ドイツ語を始めるときには
韓国・朝鮮語やアラビア語を覚えるときのように新しい文字を覚える必要はほとんどありません。
ただし、個々の読み方は英語と少し違っているので、注意して覚えなければいけません。

それでは、ABCのAからみていきましょうか。

A a 〔アー〕 B b 〔ベー〕 C c 〔ツェー〕 D d 〔デー〕 E e 〔エー〕 F f 〔エフ〕

G g 〔ゲー〕 H h 〔ハー〕 I i 〔イー〕 J j 〔ヨット〕 K k 〔カー〕 L l 〔エル〕

M m 〔エム〕 N n 〔エヌ〕 O o 〔オー〕 P p 〔ペー〕 Q q 〔クー〕 R r 〔エル〕

S s 〔エス〕 T t 〔テー〕 U u 〔ウー〕 V v 〔ファオ〕 W w 〔ヴェー〕 X x 〔ィクス〕

Y y 〔イュプシロン〕 Z z 〔ツェット〕


といった具合です。


Eの発音は日本語の「エー」よりももう少し唇の両端を強く引いてください。
意識して少し引きすぎかな?と思うくらいでちょうどいいはずです。
I, O, Uの発音については、少し大袈裟に発音してみましょう。
特にIの音は日本語の「イー」より唇の両端を強く引き、Uのときにはしっかり唇をすぼめて発音しましょう。

Rの〔エル〕は「ル」のときに口蓋垂(いわゆるノドチンコ)を振動させる音です。
よくうがいをするときの感覚という説明をされますね。音としてはGの音に近くなります。
日本人にとっては練習しないとなかなか出せない音だと言われています。
しかしご安心を。この「R」、出せなくても巻き舌のRや、それも出来なければLの音で代用してもドイツ人には通じます。
もちろんできるに越したことはありませんが、これができないからといってコミュニケーションには特に問題は生じないのですね。

まずはこのアルファベット26個、「アーベーツェーデーエーエフゲー♪」と、キラキラ星のリズムに乗せて覚えてしまいましょう。

2.”テンテン”のついた文字

最後に新しく出てくる文字が4つあります。ドイツ語とは知らずに、どこかで見たこともあるかもしれませんね。

Ä ä 〔エー〕 Ö ö 〔エー〕 Ü ü 〔ィュー〕 ß 〔エスツェット〕

まずはÄの音。これは日本語の「エー」と同じでほとんど問題ありません。
次にÖですが、上の発音どおりに「エー」と言ってしまうと問題があります。口の形は日本語の「オー」を発音するときの形で、
そのまま「エー」と発音します。一言では表わせませんね^^;
そしてÜです。笑った顔みたいでカワイイ文字だと思いませんか?
まず唇を丸く突き出して「ウー」と発音してみてください。今度は唇の形をそのまま、「イー」と発音しましょう。
できましたか?その「イー」がÜの発音です。
最後にß ですが、決してβ(ベータ)ではありませんので、気を付けてくださいね。
このß 、実は大文字はなく、小文字しかありません。単語の先頭にくることがないので、文の先頭にくることもないからです。
発音は、Sと同じ音なので、問題はないでしょう。

これらの”テンテン”のついた文字、正式名称は「ウムラウト」といいます。
ä なら「アー・ウムラウト」、ö なら「オー・ウムラウト」、ü なら「ウー・ウムラウト」と呼んであげてください。
辞書で引く時はä ならa と同じ、ö ならo と同じ、ü ならu と同じ扱いで載っています。
ß は「ss 」として扱われています。

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noch einen Schritt weiter ~もう一歩先へ~

さて、これらのウムラウトですが、パソコンで打ち込みたいときにはどうするのでしょうか。
そんなときは、「点々」の代わりに「e」を使います。
ä=Ae, ö=oe, ü=ue
といった具合ですね。
たとえば、ドイツ語で油はÖlと言いますが、これならOelと打ち込めばいいわけです。
これでウムラウトが打てないパソコンでも、ドイツ人は理解してくれます。

ウムラウトを打てるキーボードにするには、
コントロールパネルから「キーボードまたは入力方法の変更」→「キーボードの変更」→「追加」
から「ドイツ語」にチェックを入れてやると、使用できるようになります。
Shift + Alt キーで日本語キーボードからドイツ語キーボードに変換でき、
エスツェットは「ゼロ」キーの右隣、
ウー・ウムラウトはP のキーの右隣
オー・ウムラウトはL のキーの右隣で、アー・ウムラウトはその右です。
ドイツのキーボードは、Y とZ の位置が入れ替わっているので注意してくださいね。

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